体が衰弱したときや、胃腸の調子が悪いときは「白湯(さゆ)」

中華料理に白湯(パイタン)というスープがあるそうですが、ここでは「白湯=さゆ」のお話です。
薬の用法(薬の飲み方)の欄によく「水または白湯で服用」と書いてありますが

その「白湯」のお話です。

白湯と書いて「さゆ」と読み、水を沸騰させ飲みやすい温度まで冷ましただけの、ただのお湯、湯冷ましの事です。

このただのお湯、これが実は「医食同源」(「薬食同源」)の漢方の世界ではれっきとしたお薬なのです。

体が衰弱したときや、胃腸の調子が悪いときは、無理に食べたり、薬を飲んだりせず、
先ずこの白湯を飲みましょう。40~60℃位が適温。
100~180cc程、一度に沢山飲む必要はありません。
飲むと体が温まり、暫くすると胃腸が動いて来るのがわかります。
気配だけのこともありますが、何となくわかると思います。
人によっては、痰飲(たんいん)と言って、胃腸に溜まった病的な水が上がってくることもあります。

さて、間もなく暖かさから暑さを感じる時期になります。

夏や気温の高い時期には食中毒になったりします。
吐いたり、下したり…。
これは体温で温められた消化液が無くなった状態です。
さらに外気温が高くなると、体は体温の恒常性を維持する為に、血液を皮膚に集め発熱を促進させるので、
体の内部は貧血状態になり冷えてしまいます。

そんなときに白湯やさらに金時ショウガの粉末や蜂蜜を入れた白湯が有効です。
これを飲むと脱水症状も抑えられ、体も温まり回復も早くなります。

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また気温の高い地方、暑い地域を旅行する時も食中毒になったり、体調を崩したりすることがあります。
でも蜂蜜や金時ショウガを旅行先に持って行くのは面倒。
そんな方には金時ショウガ粉末配合の「金時ショウガあめ(本体価格350円)」(楽天で購入可能です。)の持参をお薦めしています。

当薬局で販売している金時ショウガあめには、金時ショウガの他に、胃腸の調子を整えるタイショウガの大高良姜(だいこうりょうきょう)も入っております。
また、通常の飴より蜂蜜たっぷりですので、お湯に溶けやすく、美味しくお召し上がりやすくなっております。
風邪の時にも重宝します。


最後にまた“白湯(さゆ)”のこと。
インターネットで改めて調べてみたら“白湯ダイエット”や“白湯健康法”など結構ブームになっているようです。