はじめて煎じ薬を飲んでH・Hさん(20代女性/会社員/京都府)

『亀齢堂の煎じ薬をはじめて飲まれたお客様よりご好評いただきました。
その感動を皆様にも共有させていただきたく、この度お客様にブログの執筆をお願いいたしました。』

 

私はこれまで「煎じ薬は“苦いもの”」というイメージを持っていました。
けれど葛根湯を煎じ薬ではじめて飲み、その美味しさに驚きました。

《エキス顆粒から煎じ薬へ》

数年前に葛根湯のエキス顆粒を処方されたことがありました。
西洋薬と比較すれば安心して飲むことが出来ましたが、独特な苦みや顆粒を水で飲む感覚は、やはりお薬のような印象を受けました。
コーヒーに例えるとエキス顆粒はインスタントコーヒー、煎じ薬はサイフォンで入れたコーヒーのようであると聞いたことがありました。
そこで今回は葛根湯の煎じ薬を処方していただきました。
亀齢堂の煎じ薬の包みはアルミやフィルムではなく、まるで駄菓子屋さんがお菓子を包むような紙の袋で懐かしい感じがしました。



葛根湯は七種の薬草でできており、1日分(25g)を約1ℓの水で30分程コトコト煎じます。
煎じ薬といえば土瓶で煎じるイメージですが、ほうろうやアルミの家庭用鍋でも問題ないそうで、鍋で煎じたら出涸らしの処理も簡単でした。
煎じ薬の薬草はお店によってはティーバッグに入っている場合が多いそうですが、そのまま煎じた方が対流しやすくエキスもよく出るそうです。

《葛根湯》

葛根湯を煎じていると甘い香りが漂いはじめ、穏やかな気持ちになりました。
この処方に用いられている生薬“桂皮”とは、スパイスの“シナモン”と同じ植物です。それを知りこの香りにも納得しました。

一日分の煎じ薬は3度の食事の前に分けて飲みましたが、温めて飲んだ方が効果があるそうです。
煎じた葛根湯を飲んでみると、やさしい甘さが口の中に広がりました。
葛根湯に配合されている薬草“大棗”とは果物のナツメであり、“甘草”とは天然の甘味料にもなる植物だそうです。
人工甘味料よりも上品で、染みわたるような甘さがクセになります。“生姜”も入っているので、体もポカポカと温まりました。

《煎じ薬をより身近に》

煎じ薬は一般的な薬とは異なり、自然な味わいと温かい飲み物をゆっくりと飲む感覚から、体に優しい印象を受けました。
葛根湯の7種の薬草のうち5種(葛根、桂皮、大棗、生姜、甘草)が食品としても用いられているそうです。
くず湯で知られる“葛根”をはじめとして、食品としても使われる物が多くあるので驚きました。
日々の食事も見直してみようと思います。
「美味しく健康になれる」煎じ薬を、これからも生活に取り入れたいです。

 

(亀齢堂薬局よりコメント)

葛根は医薬品であり、葛澱粉は食品となります。